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上田 宗冏 (うえだ そうけい)

1945年6月20日 広島市生まれ
茶道 上田宗箇流 家元

経 歴
昭和20年広島生まれ
修道中学校・高等学校卒業
慶應義塾大学経済学部卒業
平成7年上田宗箇流家元を継承

主な活動

1987年 中国重慶市の日本庭園内茶室指導監修
1988年 
・広島市がドイツ、ハノーバー市に寄贈した茶室「洗心亭」の監修
・広島国際会議場(丹下健三氏設計)内茶室 指導監修
1990年 松山市道後館(黒川紀章氏設計)内 古田織部好み茶室「儒安堂」復元(安井杢工務店担当)に際し、露地の指導監修
1995年 頼山陽史跡資料館(日建設計、設計)内茶室 指導監修、露地は中根金作氏 指導監修
1996年 ドイツ、洗心亭露地の設計監修
1999年 朝日新聞社より週刊朝日に連載された上田宗箇を主人公にした津本陽作「風流武辺」が単行本として出版、題字と解説を担当
2000年 上田宗箇没350年を記念して日本経済新聞社・NHK等主催「秀吉・織部と上田宗箇展」を監修、広島県立美術館・大阪心斎橋大丸・東京日本橋三越で開催、12万人が鑑賞する(日本橋三越には秋篠宮妃殿下ご来場)
2003年 賀茂鶴迎賓館(東広島市、児玉希望旧邸茶室を核にした数寄屋建築)を監修
建物施工:安井杢工務店、庭園施工:植藤造園(佐野藤右衛門)
2005
・華鴒美術館(岡山県井原市)庭園内に建築された上田宗箇好み四畳半茶室(長庵)を復元監修
建物施工:安井杢工務店、庭園設計:齋藤忠一
・備前 曹源寺・原田正道老師より受戒。法諱「宗冏」を授かる
2007年 ドイツ及びハンガリーにて「茶と禅のセミナー」を開催
2008
・ニューヨーク州オルバニー薬科大学の茶の湯シンポジウムにて講演
・日本で初となる主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)が広島で開催。河野衆議院議長の要請で武家茶のもてなしを行う
・母校である慶應義塾創立150年記念講演会「学問のすゝめ ー日本人のアイデンティティー」に出演、NHKホールでの当日の模様はNHK教育テレビ日曜フォーラムで放映
・上田宗箇が造営した広島城内上田家上屋敷の構成(書院屋敷、書院庭園、廊橋、茶寮和風堂内鎖の間・次の間)137年振りに再現する
建物設計:財団法人京都伝統建築技術協会 理事長 中村昌生、庭園設計監修:齋藤忠一
・広島市民賞 受賞
2009
NHK総合新春特集番組として、上田宗箇・乱世が生んだ美「武士(もののふ)の庭」が放映
・慶應義塾創立150年記念事業 福澤諭吉記念文明塾のベーシック・ナレッジの講師として「お茶のかたち」講演、以後毎年講演する
・中国文化賞 受賞
2011年 日独友好150年を記念し、在ドイツ特命全権大使 神余大使主催による日本大使館公邸での茶会、又、ハンブルグ総領事館主催により講演と茶会を催す
2012年 上田宗箇生誕450年を記念してNHK等主催、特別協力 公益財団法人上田流和風堂で「上田宗箇武将茶人の世界展」が、松屋銀座、ひろしま美術館で開催、13万人が鑑賞する
2013年 西本願寺 黒書院(国宝)にて准如宗主・上田宗箇交流400年記念茶会を大谷光真門主と催す
2015
・「没後400年古田織部展」NHK等主催、特別協力(公財)上田流和風堂が、松屋銀座、奥田元宋・小由女美術館(広島)、佐川美術館(関西)で開催、13万人が鑑賞する
・広島市被爆70周年記念事業 上田宗箇流平和公園茶会
・破格 「桃山備前ー茶の湯の世界ー上田宗箇を通してー」が開催 岡山県立美術館主催
2017
・宮島雪舟園に上田宗箇入国当初の上田家上屋敷の数寄屋が「玄鐘」として復原
監修 上田宗冏、建築設計 京都伝統建築技術協会理事長 中村昌生、施工 安井杢工務店、庭園 齋藤忠一
・東京国立博物館「茶の湯」展開催に際して、NHK総合テレビ特別番組「究極のもてなし・天下を動かした一服の茶」で和風堂紹介、作家 葉室鱗氏と対談
2019年 上田宗箇広島入国400年記念事業
・和風堂特別公開「吉川広家・上田宗箇~豊臣大名の茶の世界展~」主催
・廿日市市主催 はつかいち美術ギャラリーにて「上田宗箇と国老上田家展」開催
2023
・日本博 工藝ダイニング2022 主催 文化庁、日本芸術文化振興会等、特別協力 日本工芸会を和風堂にて開催
G7広島サミット パートナーズ・プログラムの公式行事として和風堂にて茶会

教 職 歴
2008年~  広島修道大学特別客員教授
2009年~2018年  慶應義塾大学福澤諭吉記念文明塾講師
2012年~  広島市立大学芸術学部非常勤講師
2020年~  安田女子大学招聘教授
2020年~  広島大学特別招聘教授
 国際交流基金等によりフランス、アメリカ、ドイツ、ロシア、ハンガリー、中国、カナダ、オランダ、ベルギー等で茶の湯の講演及び紹介、披露を行う
 上田宗箇流は、豊臣秀吉の側近くに仕えた大名として寵愛を受け、茶の湯を千利休、古田織部に師事し、古田織部に師事し、武家茶道を創設した上田宗箇は作庭家としても後生名を残した。元和5年(1619)浅野長晟に従って広島に客将として入国、芸州藩(広島藩)家老となり、主に広島県西部(現在の廿日市市、大竹市)一万七千石を治める領主になる。以来400年当代宗冏家元が16代当主にあたる。 
 古田織部や上田宗箇が創造した桃山の武将の茶の湯の魅力は、創作茶の湯が貫く躍動感のある茶であり、現代にそれを伝えている。
 桃山時代から400年に亘り上田家に伝わった武家文化を宗箇の茶を核に現代に紹介し、日本文化の今日のあり様を提唱している。
 門下は広島を本拠に中国地方、関西、関東、ドイツ、フランス、オーストラリア、アメリカ、イギリス等に在住している。

著  書
「上田宗箇流 茶の湯」(共著 第一学習社)
「上田宗箇の茶」(講談社)
「日々ご油断なきよう」(角川書店)
「上田宗箇流茶の湯 入門編」(共著 第一学習社)

上田 宗篁 (うえだ そうこう)

1978年6月19日 広島県出身

武家茶道 上田宗箇流 家元 若宗匠

経 歴
現なぎさ中学校・高等学校卒業
國學院大学文学部卒業

主な活動
2003
4年間、東京・上野毛の五島美術館での研修のかたわら、プロダンサーとしても国内外で活躍。
2007
・広島へ戻り、2009年、2010年、2011年の上田流和風堂特別公開の責任者として企画を担当
2008
・アメリカ ニューヨーク州 アルバニー薬学大学にて茶会、点前披露
2009
・京都西本願寺にて、西本願寺新門・大谷光淳氏、能楽シテ方喜多流・大島衣恵氏と共に3名での鼎談企画に登場(中国新聞)
2013
・姉妹都市提携30周年を記念し、松井広島市長らと共に広島市代表団としてドイツ訪問
・谷原章介が迫る「秀吉が愛した武将茶人・上田宗箇流400年のウツクシキ(広島ホームテレビ)」に出演
・茶道文化の間口を広げることを目的に、青年部会長として段ボールとベニヤ板で組み立て式の茶室を企画、実施
・ブラジル リオデジャネイロにて茶の湯を通じた国際文化交流を実施
2014
・饒津神社において開催されたブレスパッセージにおいて出演者(田中泯(dance)姜泰煥(alto saxJim O’Roukeguitaretc)中村達也(drums))に点前を披露し、茶を呈す
2016年 
・公益社団法人日本青年会議所 第65回全国大会広島大会において縮景園にて信子妃殿下歓迎レセプションを担当
・日本木材青壮年団体連合会「木の次世代茶室」コンぺティションにて審査を担当
2017
・広島東洋カープ「カ舞吼ユニフォーム」、上田宗箇着用の陣羽織をイメージしたコラボユニフォームの企画担当
2018
・一般社団法人日本伝統文化協会 アドバイザー就任
2019
・浅野氏広島城入城400年記念事業として上田宗箇広島入国400年を記念し、8年ぶりに上田流和風堂特別公開を企画、運営
201911月~202010月まで
・【武家茶道 新たな時代へ】~上田宗箇流若宗匠の1年~と題し、中国新聞SELECTに1年間毎月1Pカラー連載
2020 2021
・コロナウイルス感染症の拡大によりほとんどの行事が中心となる中、新商品の開発、オンラインを使った持続可能な文化活動の企画実施、新聞・雑誌・ウェブ媒体など各種メディアへの出演や講演など、精力的に活動を継続
2022
・上田宗箇流和風会 青年部 暁 会長に就任、会長就任にあたり、会の名称や規約、組織図を変更
2023年 
G7広島サミット パートナーズプログラムにて各国首相夫人・夫君を和風堂にておもてなし
・ハノーヴァー・広島 姉妹都市提携40周年記念事業として、ドイツ・ハノーバー市内にて展覧会を開催
・タカヤ株式会社 監査役に就任
2024
・海外の門弟に向け、ライブ配信によるオンライン茶の湯講座をスタート
・饒津神社 宮司代務者就任について指名を受け、承諾ののち就任
2025
・広島城三の丸に上田宗箇流初監修のSOKO CAFÉにおいてメインプロデュースを担当
現在まで多くの企画や行事に関わり、茶道具のプロデュースやTV・新聞・雑誌等へ出演、寄稿の他、講演も精力的に行っている

若宗匠あいさつ
「文化はその時代に生きる人たちにとって価値がある、感動していただける、喜んでいただけるものでなければ【伝統】であっても【文化】とはいえないと思っています。広島に400年以上続く武家茶道文化、上田宗箇の茶を少しでも多くの方に知っていただきたく思います。」

Q.茶の湯の魅力とは?
「歴史、文化、道具、建物、庭、着物、食、そして人、茶の湯には多くの楽しみ方があります。その魅力を様々な手段で伝えていきたいと思います。」

中国新聞SELECT

【武家茶道 新たな時代へ】
~上田宗箇流若宗匠の1年~
と題し、2019年11月から2020年10月までの
1年間、中国新聞SELECTに連載されました。
連載記事に関連する動画も配信されておりますので
是非、ご覧下さいませ。