「上田家伝来品より貴重な資料を発見」
「楊彜筆 七言律詩」

 元時代の中国に2,30年留学した日本人僧以享得謙(?~1402)が、至正25年(1365)に日本に帰国するにあたり、友人楊彜から送られた詩文です。

 楊彜は、元時代の中国の高僧見心来復に師事し、日本にてその法嗣をついだ唯一の人物で、佐賀県の萬歳寺にはこの墨跡と同日に書かれ、一緒に以享得謙が持ち帰ったものと考えられる楊彜の賛を持つ見心来復像が遣り、国の重要文化財に指定されています。

 楊彜は元末明初の人で今回発見された墨跡は保存状態も良く、未発表の資料でもあり、日中文化交流史や中国文化史にとって重要な発見であると古田先生(広島大学名誉教授)は指摘されています。また日本初期詩画軸制作に介在した重要人物として美術史上でも注目されてます。

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